ひよこグミ
■2004/06■
2004/06/30 膝枕チャンピオン
「お前の膝枕を知ってしまったら、もう他の女の子の膝枕には戻れない」
大好きな彼氏に言われたのが応募のきっかけだった。あれよあれよという間に地区予選を勝ち抜き、気がつけば、全日本膝枕チャンピオンの称号を手にしていた私。優勝商品として受け取った、シルクの膝枕カバーは、帰りの電車から投げ捨てた。
優勝した翌日。案の定、学校中で私は一躍トキの人に祭り上げられていた。男女を問わず、みんなが私を取り囲んで膝枕をせがんでくる。もともと気が弱く、頼まれれば断れない性格だって、由美子も圭子も知ってるくせに。何で助けてくれないの?私たちって友達じゃないの?先月の誕生日パーティー、二人同時に親戚に不幸があったことと何か関係があるの?私は困惑しながらも、努めて明るくみんなにこう告げる。
「順番、順番。ね?」
結局、私が妥協するしかないんだ。私が我慢すれば、みんなハッピー。ならそれでいいや。どこか投げやりな瞳を宙に向け、冷たい床にチョコンと座る。待ってましたとばかり、代わる代わる生徒が私の膝に頭を垂れる。
「うわぁ、さすが日本一ねっ」、「おぉ、冷たくスベスベしてて気持ちいい」、「なぁ順番だろ、早く代われよ」そんな声に戸惑いながら、私は何人、何十人という頭を膝の上に乗せた。露骨にイヤらしく膝小僧を撫でてくる男子もいた。汗じゃないシミが、下着に広がるのを感じながら、私の膝は小刻みに震えていた。
昼休みになると、私は教頭室に呼ばれた。教頭は私を部屋に呼び入れると、後ろ手でカチャリとドアに鍵をかける。私の背中をイヤな汗が伝い落ち、汗じゃないシミが、下着に広がっていく。
「すまないが、そのご自慢の膝枕を私にも試させてくれないか」
鯉を連想させる教頭の分厚い唇。ポマードで固められ、フケの浮いた薄い髪。不潔の代名詞である教頭を膝枕するのだけは絶対にイヤ。でも断ったりしたら、進学にも響いちゃうし…。覚悟を決めた私は、泣き出すのを必死に堪え、精一杯の抵抗を含みながら、恐る恐る膝を折る。
「オホッ、さすが膝枕チャンピオンだけのことはあるな、こりゃたまらん」
嬉しそうな教頭の横顔を見ながら、私は優しく教頭の眼鏡のフチを指でなぞる。子供のようにはしゃぐ教頭に向って、私は心の中でこう呟いた。
「ふふふっ、北枕にしてあげましたわよ」
汗じゃないシミが、床一面に広がっていた。
2004/06/29 検索順位
はじめまして、「ひよこ」検索で飛んできました!
何度同じ文面を見たことだろう。思うに「ひよこ」で検索されたという事は、純粋に「ひよこ」について知りたかったんじゃないだろうか。それは「東京銘菓ひよこ」であるかもしれないし、「ひよこオスメス判別はお尻を見ればわかるよドットコム」であるかもしれない。ちなみに当サイトは、グーグル検索「ひよこ」の第5位。ここら辺で、真剣に「ひよこ」を検索した方々に謝っておこうと思う。残念ながらアナタが探しているものは、当サイトにはございません。「ひよこ」とは一切関係なくてごめんなさい。結婚して下さい。「ひよこグミ」の由来は、近所の幼稚園のクラス名です。結婚して下さい。うん、そんなことは誰も訊いてないし、サブリミナル効果を狙った求愛行為も本当に効き目があるのかどうだか。そんなどうでもいいトリビアを披露している最中に、また新たなメールが届いた。
はじめまして、「グミ」検索で飛んできました!
2004/06/25 C1000タケダ
「バファリンの半分は優しさですけど、ケンさんの半分はシモネタですよね」
我が耳を疑いたくなるような比喩を、会社の女性から言われました。社内ではC1000呼ばわりですよ。シーモネータの型式名だって。訊いてないのに教えてくれました。
「アイルビーバック!パンパンパンッ」
クチもきいてくれなくなりました。
2004/06/24 銀河英雄伝説
「松岡修造に可能だったことが、おれには不可能だと思うか?」
「世界を手においれ下さい、ラインハルトさま」
2004/06/17_1 お待たせ、やっと揃った!
資料提供:dandanさん
出でよ神龍!
「パンティラを下さい、パンティラを下さい、どのコンテンツでも右下にあります「メール」からティラメール下さい」
さあ、パーティーの再開だ
2004/06/17_2 ドラゴンボールZ
「じゃあ宿題やったらテレビ見てもいいわよー」
「はーい。ようし頑張るゾッ」
ケンちゃんが宿題を終えるまで、ドラゴンボールZの主題歌でお楽しみ下さい
光る雲を突き抜け Fly Away (Fly Away)
からだじゅうに 広がるパノラマ
顔を 蹴られた地球が怒ってぇ(怒ってぇ)
火山を爆発させる
溶けた氷の中に
恐竜がいたら 玉乗り仕込みたいね
CHARA−LA HEAD−CHA−LA
何が起きても気分は へのへのカッパ
CHARA−LA HEAD−CHA−LA
胸がパチパチするほど
騒ぐ元気玉…
CHARA−LA HEAD−CHA−LA
頭カラッポの方が 夢詰め込める
CHARA−LA HEAD−CHA−LA
笑顔ウルトラZで
今日もアイヤイヤイヤイヤイ
「やったぁ、宿題終わったゾ」
ドタドタ、ピッ
さあ上原、ワンエンドワンから第三球目、投げました
「ケンちゃん、今日はナイターだからドラゴンボールはお休みよ」
2004/06/17_3 メッセンジャーの罠
ご心配をおかけしましたが、どうにか再開できそうです。いや、詳細はあまり大っぴらに語るようなことじゃないんで、知りたい人だけ下を読んで下さい。
知り合い(ボクとは正反対の真面目な女性)から、新しくパソコンを買ったので設定をしてくれと頼まれました。常日頃から世話になっているので、断るわけにもいかず「任せとけ」Vサインで快く引き受けました。いまどきVサインて。で、各種の設定だけ済ませ、便利だと思われるアプリケーションソフトもいくつかインストールしてあげたのです。ソフトのセットアップ中って暇じゃないですか。パソコン、LANケーブル、麗かな午後の陽射し、暇を持て余し火照った身体。うん、もうメッセンジャーやるしかない。早速メッセンジャーを起動してサインイン!…どうやらメッセンジャーもバージョンアップしなきゃ使えないらしい。ここでやめておけばいいのに、すぐさまメッセンジャーをアップグレードして、再度サインイン!やった繋がった!そうしてネット上の友人と、楽しい会話をやりながら、インストールも無事完了。ソフトの使い方を簡単に教え、ほら今度は自分でやってごらん、えっ私が?どうやるの?ん、これでいいのかな?わ、できちゃった、何コレ、スゴーイスゴーイと大喜び。スゴーイの声に反応する下半身には自分でもちょっと情けなかったけど。
− そして翌日 −
仕事中にボクの携帯にメールが来ました。内容を読んでみると、昨日の彼女から。本文を要約するに、メールソフト(Outlook Express)を起動した途端、わけのわからない人型のメアドが一斉に連絡先を埋め尽くしたと。
そうです。マイクロソフトの粋な計らいで、メールソフトとメッセンジャーを勝手にリンクして自動起動されてました。あちゃー、設定変更するの忘れてた。
しかもメアド(メッセ上の表示名)がヒドイんです。「誰かセックスセックス」とか「おま○こと叫びたい」、「今日はピンクブラ」、「今、オ○ニー中」etc…。
こんなのが30人近く一斉に登録されれば、ボクが何かよからぬ事をやったんじゃないのかと疑うこと間違いなし。
アンタ私のパソコンで何したの?そう責められ、知らない、わからないを連発するボク。
もし、「kennel」で検索され、ココの存在が彼女にバレたら、知人全員に知られるのに二日とかからないでしょう。
よりによってメッセがバレるとは…
以上のような経緯により、しばらく更新をストップしていました。ご心配をおかけしました。仕事も忙しいので更新頻度は高くないでしょうが、のんびり続けようと思います。