ひよこグミ
■2005/01■
2005/01/26 手術室
「では、これより、肝臓摘出手術を始める」
「宜しくお願いします!」
「メス」
パシッ
「鉗子(かんし)」
パシッ
「ペス」
バウバウッ、バウッ
「よーし、よしよし」
「血圧低下!心拍数も200を越えました!」
「慌てるなっ、メス」
パシッ
「ペス」
バウバウッ、バウッ
「よーし、よしよし」
2005/01/20 昔ばなし
むかしむかし、ある村におじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おじいさんが山へ行くと一羽の鶴が罠にかかっていました。怪我を負った鶴を可哀相に思ったおじいさんは、罠を外すと鶴を逃がしてあげました。
それから数日経ったある吹雪の晩、おじいさんの家の戸口を叩く音が聞こえました。トントントン、トントントン。こんな夜更けに誰だろう?不審に思いながら、おじいさんは戸口に向かって言いました。
「NHKは見てません」
「いえ、NHKの者ではございません」
「ニュースはインターネットでみてますから新聞はいりません」
「いえ、新聞の勧誘でもございません」
「ピザなら頼んでません」
「いえ、ピザーラでもございません」
「じゃあ何のご用ですか?」
「道に迷った挙句、吹雪で先に進めません。どうか一晩泊めていただけないでしょうか?」
おじいさんは怖々と戸口を開けました。するとそこには雪のように白い肌の綺麗な女性がポツンと立っていました。おじいさんとおばあさんは快く彼女を泊めてあげました。
翌朝、おじいさんとおばあさんが目覚めると、昨晩泊めた彼女の部屋からカタンカタンという音が漏れ聞こえました。はて、何の音だろう、そう思いましたが彼女の部屋の襖には、「覗きは犯罪です!」と書かれた張り紙があったため、二人は中の様子を見ることを諦めました。
夕方になっても女性は部屋から出てきませんでした。さすがに心配になった二人は、意を決して部屋の襖をノックしました。コンコンコン。返事はありません。そっとおばあさんが襖を開けました。すると…
なんと一羽の鶴が必死にプリンターから何かを印刷しているではありませんか。
「な、なんで鶴がここにおるんじゃ!?女の人は何処へ行ったんじゃ?」
おじいさんがおもわずそう叫びました。すると鶴が言ったのです。
「おじいさん、私をお忘れですか?先日助けていただいた鶴です」
「じゃあ、あの時の鶴が女性に化けておったのか…」
「これは助けていただいたお礼です」
そう言って鶴は印刷された紙の一枚をおじいさんに手渡しました。
「こ、これは!?精工に作られたニセ札じゃないか…」
二人が呆気にとられている間に鶴は大空へと飛び立ちました。
「助けていただいて本当にありがとうございました。お元気で!」
夕焼け空に舞いあがった鶴は、グルグルと二人の上空を回ってから北の方角へと飛び去りました。空を見上げるおじいさんの手には、刷り上がったばかりの韓国紙幣がいつまでも握られていましたとさ。めでたしめでたし。
2005/01/05 お正月を写そう
「はいチーズ」
おじいちゃんが てあたりしだいに しゃしんを とっているよ
「ケンちゃん、ほら笑って!12+13−22は?」
わからない わからない いみが わからない
こたえは 3じゃないか
「よーし、この写ルンですも撮りきったぞ、そらっ」
「あっママァ、おじいちゃんが つかいすてカメラを ドンドンすててるよ!」