【15】

悪友2

旧友2人との飲み会後の夜のこと

深夜3時過ぎ

急にお腹が痛みだした

トイレに駆け込む。ひどい下痢だった

とその時、急に携帯電話がシンとした部屋に鳴り響く

誰だよ、こんな夜中に

見れば先程まで一緒に飲んでいた旧友のSから

わざわざ深夜に電話を寄越すとなれば何か緊急事態かもしれない

お腹をさすりながら一旦トイレを出て、電話に出る

ピッ!

「悪い寝てた?」

「ああ、丁度起きたトコ。どうした何かあった?」

「いやちょっと気になった事があって。お前なら知ってるかな?」

「何?ちょっとコッチも急いでるんで手短に言えよ」

「うん、実はな、林家こぶ平っているじゃん」

なんとなく嫌な予感がした

「あいつの名前ってさー、小太りだから『こぶ平』って言うのかな?」

ピッ!

こんなバカが同い年でいるんだから、オレも生きてていいんだ

そう改めて感じた瞬間

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