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Healthcare 2

学校で行なわれる健康診断ネタ第二弾。ぎょう虫検査

先生 「明日の朝、お尻の穴にフィルムを押し当て持ってきて下さい」

生徒 「はーい」

先日の失敗を身をもって経験したボクは、同じ過ちはしない

人間には学習能力があるんだ

今回はしっかり自分のケツへ押し当てる

学校への提出を無事済ませ、ほっと安堵の溜息が漏れる

バカ 「ケン君 今回はオヤジのぎょう虫検査かい?がはは」

前回あれだけ痛めつけたのにコリない奴だ

相手をするのも面倒に思え、ぎょう虫だけに無視を決め込む


数日後

先生 「た、大変なの。バカ君(仮)、ちょ、ちょっと廊下に来て」

バカ 「はあ?何だろ…」

一抹の不安を憶えるのか、少し頬が引きつるバカ

廊下には白衣を来たおじさん二名と保健の先生まで待機している

明らかに緊急事態。エマージェーシー。ただ事ではない

身体のどこかが悪いのか?大丈夫か?

バカにでも同情する優しいボクがそこにいた

30分後…

バカと先生が教室に戻ってきた

バカは大泣きしていたのか、目が充血し嗚咽を漏らしている

先生 「えー、みんなにも聞いてもらいたいの。バカ君は先日のぎょう虫検査で、自分の家の犬のお尻を検査してもらいました

生徒 「!?」

先生 「今日わざわざ保健所の方が見えられて、先生にこう言ったの」

軽くひと息ついてから、先生が話を続ける


通常、人間に寄生しないはずの細菌が発見されたため、バカ君を隔離し精密検査をする必要があります。先生聞いた瞬間、自分が倒れるかと思いました。やっていい事とダメな事、みんなちゃんとわかりますよね」

生徒 「はーい」



男前  「バカ、お前なんでそんなことしたの?」

バカ   「だ、だってケン君に負けたくなかったんだもん」

男前  「間違ってる、お前間違ってるよ」

バカ   「うん、さっき怒られて気がついた」

男前   「ホントにお前バカだな」

バカ   「うん自分でもそう思う」

男前  「今夜は飲もうか」

大切な友人    「ええ喜んで」


いや当時はまだ未成年だった

しかし、この一件で二人の間にあった氷が溶け、心の中に暖かい風が吹き抜けていった

こうして二人の友情はまた一歩近づいた


大人の階段はまだまだ続いている
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